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 相談があるというので友達とマックに行った。友達は以下のように述べた。

 聞いてくれよ、俺の彼女のやつ酷いんだ。あ、言ってなかったっけ? 八歳年下のさ、女の子と付き合い始めたんだよ。八歳下だぜ、大人になると昔みたいな人づきあいとは全然変わってくるんだもんな、すげぇよ。いや、そう、付き合い始めて三ヶ月くらいになるんだけどさ、いわゆる第一の倦怠期みたいな時期じゃん? もれなく俺も喧嘩しちゃったわけ。ところで俺、滅多に喧嘩をしないんだ。お前とも喧嘩したことがないどころか、嫌味一つ言ったことないだろう? そう、俺は平和主義なんだよ。いつもニコニコしてさ、相手が取り乱してる時は、常に冷静に、理性的に振る舞えるように気をつけてたんだ。そうすれば喧嘩なんかしないからな。じゃぁなんで喧嘩したのかっていうとさ、彼女が俺の悪口ばっかり言ってくるんだよ。昔俺に違う恋人がいたのを知ってさ、主にそれに関するような、もう酷い言われようだったよ。でも俺は耐えたよ。喧嘩なんかしたくないからね。でも実際は喧嘩になった。彼女のやつずっと拗ねてひねくれてさ、俺がどれだけ優しい言葉かけても冷たくというか、残酷、まさに残酷に切り返して来るんだよ。しまいには「別れよう」って、最終手段だよ。俺何もしてないのにさ、そんなこと言われるからだんだん落ち込んできちゃって、とうとう拗ねちゃってさ、我慢できなくて彼女に「俺を傷つけるのもいい加減にしろよ」って言ったんだよな。つい言っちまった。でもそしたらさ、彼女のやつ今までむくれっ面だったのが急に驚いたようになって、それから笑いやがるんだ。何で笑うんだよってな。何か馬鹿にされてるようで、余計イライラして見せたらさ、「可愛いね」なんて言うんだぜ。それから抱きついて大好きとか言って、急に謝りだしてさ、怒ってた俺は何で怒ってたのか分からなくなって、遣る瀬無くて気づいたら泣いてた。八歳下に泣かされたんだぜ? 信じらんねぇ! 挙句にさ、その後気まずくて黙ってたら、「素直じゃないからダメなんだよ」って叱ってくるんだ。なぁ、あいつが何を考えてるのか、分かるか?

 聞いているうちに周囲へ神経が向いていた僕はハッとし、苦笑いを浮かべて思いだしたようにドリンクを手に取る。ちょっと呑んで味にびくりとし、見ると紙コップに入っていたのは友達が頼んだキャラメルラテだった。僕は二度とそれに口をつけなかった。

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※喧嘩の解決のために必要なものとして挙げる条件は、男の場合だと理性、女の場合だと感情である、とかいうまことしやかな噂を聞いた記念に。
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2013.02.15 Fri l 1000文字小説 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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