僕は学生時代、貧乏サークルの部室みたいな部屋に居候していたことがある。歴代の部員が遺した本は積もり積もった埃みたいに沈殿していて、その中からふと手に取ったのが「個人的な体験」だった。冬の寒さから煎餅布団に逃げ込んで、ついでに学校の課題などからも逃避した勢いで一気に読んだ。衝撃、というほどの記憶はないが、面白かったことは覚えている。
それから図書館に通い「死者の奢り・飼育」「洪水はわが魂に及び」「万延元年のフットボール」「性的人間」「新しい人よ眼ざめよ」など色々読んだ。乏しい僕の読書経験の中で、大江健三郎の作品は結構なウェイトを占める。個人的には初期も後期も読みやすい、というか興味を引き出してくれる文体だった。それと、故郷の自然に関する記述が特に好きだった。
ご冥福をお祈りします。
それから図書館に通い「死者の奢り・飼育」「洪水はわが魂に及び」「万延元年のフットボール」「性的人間」「新しい人よ眼ざめよ」など色々読んだ。乏しい僕の読書経験の中で、大江健三郎の作品は結構なウェイトを占める。個人的には初期も後期も読みやすい、というか興味を引き出してくれる文体だった。それと、故郷の自然に関する記述が特に好きだった。
ご冥福をお祈りします。
スポンサーサイト